高学歴=仕事ができる?

みなさんの会社には、いわゆる『高学歴』と呼ばれる人はいますか?
私の会社にはゴロゴロいます。
では、その高学歴な人たちは『仕事ができる人』ですか?
上司によって、
『やっぱ学歴って大事だな』
という人もいれば、
『仕事に学歴は関係ない』
という人もいます。
今日は、高学歴な人は仕事ができる人なのか?というテーマを私見に基づき考察します.
高学歴=すごい
まず大前提として、学歴が高いことはすごいことです.
受験戦争を勝ち抜いた
勝ち抜くための持続的な努力をした
努力が花開く地頭があった
成果につながる正しい努力をした
これらが担保されているからです.
つまり、まず学歴が高いというのは、それだけでもれなくリスペクトに値します.
高学歴=仕事ができる人ではない
高学歴の人がすごいことは大前提として、仕事ができる人かといえば、必ずしもそうではありません.
では、高学歴にもかかわらず、仕事ができない人というのは、どのような人なのでしょうか?
1.コミュニケーション力がない
これはイメージしやすいと思いますが、仕事はチームでするものです.
チームで何か行うためには、必ず前後工程と指揮があります.
前後工程と指揮が重要な理由はそれぞれ、以下の記事に書いています.
2.アップデートしていない
本日私が言いたいことはこの『アップデートが止まっている』ということです.
次の章から、これを深掘りしていきます.
アップデートビタ止まり① それ以上に努力していない
高学歴にもかかわらず、仕事ができない人の特徴として、人生のピークが受験にあるということです.
社会人になってから学ぶことの方が圧倒的に多いのに、高学歴を手にしたことで、学びがストップしていることを指します.
実際、このような人たちは30代後半や40代になってもいまだに受験と学歴の話をします.
こういう人たちは『社会人になってからの学び』よりも『受験戦争を勝ちぬ抜いたこと』の方が、人生に大きな影響を与えていると勘違いしています.
高学歴は立派なことですが、人生のピークが10代後半の視野が狭い中での努力に収支しているようでは、仕事ができるようにはなりません.
社会人になったのであれば、学びのフィールドを変え、持続的な学びを行わなくてはいけません.
これを怠らない高学歴の人が『仕事ができる人』になれます.
アップデートビタ止まり② 積み上げ思考
勉強はすればするほど点数が伸びます.受験戦争を勝ち抜くのはパワープレイが必要でしょう.
これをやり切ることができる人は多くありません.つまり、やり切っただけでもすごいのです.
高学歴に誇りを持っている人たちh、パワープレイを美徳とする傾向にあります.
しかし、パワープレイは時に思考することからの逃げ道になりえます.
社会人、特に30代になると積み上げ思考から脱却することが求められます.なぜなら、パワープレイには限界があるからです.
という記事は以前にも書きました.
仕事は、経験や昇進によって大きくフィールドが変わる場合があります。ただ物量的にアプローチしても解決から遠回りしてしまいます。もはや完了すらしないことも。
高学歴は物量をこなすことに抵抗がありません。ただそれは、時に柔軟な解決策の思考を停止する言い訳を与えてしまう場合があるのです。
とあるキャリア研修にて
会社主催のキャリア研修なるものがあり、そこで『これまでのキャリアとこれからのキャリア』を考えるワークショップを行いました。
これまでの人生とその満足度(幸福度)をプロットし、キャリアに悩んだ時期や成長を感じた時期、そのきっかけをディスカッションしました。
そこで私は、某W大学の営業の方と同じルームになり、ディスカッションすることとなりました。
その人の話は、受験がピークにあり、入学から卒業を平坦で、社会人になってから徐々に下がっていたのです。
受験よりも達成感を得られるJOBや転機に出会えなかったのです。
また、受験以上に努力するシーンを手繰り寄せることができていなかったのです。
このように、人生のピークが受験という10代後半のたった数年間というのは、のちの人生をつまらなくする要因になります。
この時、私の率直な感想は以下。
『何がW大学だ。何が大企業の営業だ。いまだに学歴の話するなんてカッコわるい。それより、この大企業にせっかくも入社できたのに、その後のアップデートはないのか。』
仕事に学歴は関係ないという人は、この辺りを本質的に理解しており、努力とアップデートが仕事人を醸成することを知っているのでしょう。
学歴は扉を開くための鍵であることは間違い無いでしょう。
しかし、扉を開いた先でどうアクションするか。が非常に重要です。
組織で生き残るためには、鍵を持っているだけではいけません。
別の入り口から来た、アップデートを持続的に行う人に、あっという間に追い抜かれてしまいます。