成長とは、本音と建前のギャップを埋めること
上司との面談、経営層の決算説明、中華経営計画のローンチ。色々上の立場の人たちの話を聞くことがあると思います。
その度にこう思いませんか?
『綺麗事ばっかりやな!』
私は常々思っていました。綺麗事ばっかりで、現場のしんどさをわかっていない。机上の空論でもっともらしい、かつ現実味のない数字を語るな。と。

しかしながら、昨今この自分の思っていることに疑問が生じました。
今日は組織に所属する人として、この綺麗事に対する私の解釈を独断と偏見を解説します。
奴らの綺麗事は本音の可能性が高い
綺麗事を吐いている人たち。と我々は思ってしまいがちですが、この綺麗事、3週くらい回って本音なのでは?と私は思うようになりました。
皆さんも立ち場が上がるにつれ、『一周回って〇〇』というマインドの変化は経験したことがあるのではないでしょうか?
実際、経営目標は株主にも説明する必要がありますし、非現実的な目標は信頼を損ねます。
実際に達成可能な目標設定、抽象的なところでの合理的な戦略立案というのは、間違いなく存在するはずです。
というかノルマ、必達事項
ここまで来ると、本音建前とかの次元ではなく、ノルマですね。会社が競争力を持つために、維持存続するために、ひいては世の中に貢献するために。
我々に聞かされた綺麗事はもはや会社の存在意義です。
立ち場が上がれば綺麗事が本音になる
エンドユーザーに近い人は、世のため人のため、会社のためを思って行動できる人が多いかもしれません。
一方、私のように工場のいち現場では、なかなかそれを実感しにくいという側面があります。
製薬メーカーという、世の中への貢献度の高い業界で、それを実感できないのは非常に勿体無いです。
しかし、現場の末端で働く人たちは、100点で及第点という状況では、綺麗事を自分ごとに置き換えるのはなかなか難しいでしょう。
私のように少し立場が上になり、現場の外側に視野を広げられると、その考えも少し変わってきます。
つまり、成長することで綺麗事が綺麗事でなくなってくるのです。
昇格、昇進するなら
面談やプレゼンの場では、思ってもいない綺麗事を、会社の方針からブレークダウンして建前的に語ることが多いでしょう。
しかし、立ち場が上になっていくにつれ、外側に目が向くと、上層部の語る綺麗事が本音としてブレークダウンしてくるようになります。
つまり、建前と本音のギャップがどんどん小さくなっていくのです。
むしろ、昇格昇進してフィールドが変わるたびにこのギャップは埋めていかなくてはいけないと私は思います。