余裕ができるということは、今に慣れることではない

今は時間がないから。まだ慣れていないから余裕も時間もない。
という状況に陥ったこと、またそのような人を目にする機会はありませんか?
私もかつてありました。いや、今でもあります。
しかし、『小手先の慣れ』だけでは中長期的な余裕は見込めません。
今日は、中長期的に『余裕』を手に入れるためにはどうしたら良いか、持論を展開します。
慣れがもたらす余裕は短期的
例えば今行っている仕事に慣れてきたとします。卒なくこなせるようになったので余裕が出てきたと思うかもしれません。しかしそれは一時的なもので、すぐ次の“新しい“がやってきてはその余裕を奪い、今まで以上に余裕がなくなっていきます。
慣れ、すなわち小手先だけのテクニックを磨いても、余裕は生まれないのです。
結論:経験の積み上げと応用
結論ですが、余裕を持つためには小手先の慣れではなく、経験を地肉にし、それを応用することが必要です。
今やっていることに慣れたところで、すぐ次の未知に出会します。これを繰り返していると永遠に余裕はできません。
余裕を持つためには、未知に難なく対応する能力を培う必要があります。
それが、積み上げと応用です。
今やっていること、これまでやってきたことを抽象化し、「このジョブはこうして解決した」という、「急所」を抑えます。
この急所は抽象的なので、たくさんの事象に応用することができます。
経験を地肉にすることというのは、物事の急所を抑え、抽象的な理解を得ることだと私は考えます。
これらを組み合わせ、応用すれば、未知なる出来事も難なく乗り越えていけます。
これが中長期的に余裕を獲得するメソッドです。
つまりは成長
中長期的な余裕を得るためには、小手先のテクニックではなく,そこから得られた概念を理解し、応用することが必要です。
つまり、成長するということです。
シュートが上手くなるために自分にフィットした靴を買うのは良いでしょう。
しかし、靴を買っただけでシュートが上手くなるわけではありません。
さまざまなシーンで応用できるシュート力を身につけるには、練習により『できるようになること、シーンごとに応用させる瞬発力』が必要でしょう。
テクニック=フィットする靴
練習により身につけたもの=概念・マインド
のようなイメージです。
前にも似たようなことがあったな
これを繰り返していけば、初めて出会うことでも、『前にも似たようなことがあったな』と処理できます。
抽象化すればするほど、おおよそ関係のない場面からも過去の事例として引用できるようになります。
抽象化して急所を抑えること。概念として言語化することで未知に対応する本当の意味での成長を得ることができます。
新しいを恐れなくなる
新しいジョブを過去の経験から何なく完遂できると、新しいことや一見困難なことに対する恐れが減ります。
つまり、何でもチャレンジできるようになるのです。
チャレンジする→思ったより簡単にできる→さらに難易度の高いジョブの機会を得る→チャレンジする→評価される
というポジティブループに入れます。
こうするとチャレンジも仕事も面白くなり、人としての余裕を醸成できます。