異動について想うこと。辞令を呑むだけが正義ではない。
そろそろ新年度の辞令が発令され、特に当事者は複雑な想いを抱えていることでしょう。
何を隠そう私もその一人です。
4月から近畿地方に行けと。
急すぎるやろ。
長男の学童継続力申請しました。幼稚園の継続承認されました。サッカーのコーチ続ける誓約書書きました。2/28に光回線引く工事予定です。4月から学区の班長なりました。
そんな諸々をどうしろと。
ということで、結論としては、この辞令を断ることにしました。

会社命令を拒否するってどないやねん?と社長にドヤされそうですが、私には明確に意志があり、辞令を断るに足ると思っています。
異動に悩む人の参考になれば幸いです。
前提 ありがたい
まず、今回異動の話を持ちかけてくれたことは非常にありがたいと思っています。
異動の目的は、私の将来性を買ってもらい、更なるステップアップを見込んだものだからです。加えて、傾きかけている場所の立て直し、維持改善を期待されています。
さらには、現所属先の幹部たちから猛反対。私が出て行ったら自部署が立ち行かなくなる。と。
全般的に、私にとっては非常に恵まれた環境、判断だと思います。
なぜ断った?
私は仕事が好きで、会社に貢献したいと心から思っていますし、その上で自己研鑽し、上を目指しています。
古い考えかもしれませんが、会社が求めてくれる限り、存在する限りは転職は考えていません。
私が移動を断った理由は以下の通り。
- 金銭的に二重の生活が無理
妻はついていくもよし、単身赴任でもよし、ととにかく私のキャリアを応援してくれています。しかし、冷静にシミュレーションすると、二重の生活は金銭的に無理ですし、5人で引っ越すために快適な物件を都会で探すのも難しいです。
- 鬱から立ち直った妻
妻は前職で鬱を患ってしまい、現職を時短でようやく社会復帰しつつあります。そんな妻は私を応援してくれているものの、妻に仕事と家の留守、子供たちのことを、任せきりにはできません。
- 明確にやりたいことがある
1番は、私は自部署で明確にやりたいこと、達成したいことがあります。視野を広げて更なるステップアップを目指しても良いのです。しかし、裁量を持つということは、やりたいことを,達成するためであるという本質を再認識しました。
プライオリティは都度変わる
仕事の優先度が高いのは間違いないですが、人生という大きな視点で見ると、本当に大切なものが見えてきます。
今回私は、会社へのコミットよりも、家庭環境と私の明確なビジョンを優先したのです。
間違いなく、三歩後退した
辞令を拒否することは間違いなく、評価を落としたことと思います。また、出世レースでは後退し、視野を広げるための機会損失をしたことでしょう。
実際それもいい。正直私の立ち位置、将来のビジョンは出来レースになっている気がしていました。
それはそれでありがたい話ですが、実力を伸ばすのにマンネリを感じていたのもあります。
ハンデを背負って再スタートするのもいい機会。と前向きに捉えることにしました。
丁重にお断り
決して会社の辞令を軽視するわけではありませんが、プライオリティをしっかり自分の中に持った上であれば、断っても良いと思います。(自己正当化?)
会社の事例を呑むよりも、明確なビジョンを持って意思表示することの方が重要ではないでしょうか?
✳︎ 幸い会社はこの辺の事情に理解を示してくれるホワイトです。また、会社への感謝がひとつ増えました。