手っ取り早くアナロジー思考を鍛えるには?

皆さんはアナロジー思考って聞いたことはありますが?
アナロジー思考とは、ある事象や問題を別の似た状況や構造に置き換えて考える思考法を指します。
簡単な例としては、『会社の組織体系をサッカーチームに例えると?』などです。
監督は部長で、係長はプレイヤーとしても活動するからボランチでキャプテンかな?とかですね。
このように、別の分野での知見を応用することで、新しい解決策やアイデアを発見するきっかけになります。
ですが、これをやってみると意外と難しいものです。特に仕事に関することは。
今日は手っ取り早くアナロジー思考を鍛えて、使う方法を私の体験から解説します。
ぼくの職場のとらぶる
すこし話が脱線しますが、私の職場のトラブルなの話をします。
私はアナロジー思考を使うことでかなり多くのトラブルに対処してきました。
私は製薬メーカーの品質管理を生業としているので、製造現場と出荷管理の間に挟まれ、スケジュールの緩衝役を担います。
『生産トラブルで作るの遅れたけど、出荷間に合わせないといけないから、早く試験して!!』
『市場欠品するので出荷前倒しになったから早く試験して!』
『生産トラブルで品質影響確認したいから、これ測定して午後までに速報頂戴!!』
『このトラブルの影響度を品質管理で考えて報告書書いて!出荷までに承認してないといけないから品質保証部とスケジュール調整もよろしく!』
と、何かと火の車。トラブルには合理性はもちろんのこと、スピード感も重要です。
そして、トラブルの内容は何一つとして同じ事象はなく、日々新しいケースに出会います。
日々トラブルに直面するものの、同じ事象はほとんどないのです。
アナロジー思考は有用
ここで登場するのがアナロジー思考です。
アナロジー思考は別の事例と、また別の事例というかけ離れたものの共通項を探し出す意味合いが強いです。
しかし、それは品質管理という比較的狭い中でも活用していくべきです。
『あれ?この事象って、別の製造品で起きたあの事象と似ている話では?』
と狭い範囲でも事象と事象を結びつけることで解決策を導くことができます。
アナロジートレーニング
ようやく本題です。
今日はアナロジー思考を鍛える方法をお伝えします。
私は通勤時間(車)でこのトレーニングを行っています。
むしろトレーニングと問題解決を並行して行っています。やっていることはそんなに難しいことではありません。
実施方法
- YouTubeやポッドキャストで適当なビジネスチャンネルを聞き流す(二倍速)
- 聞き流しながら、頭の中で解決したい問題とそのシーンをイメージする(頭と首の付け根くらいの場所を活性化させる感じ。わかりづらいか?)
これだけです。簡単ですよね。
イメージとしては、頭の中にそれぞれご独立している二つのパイプがあって、一方を耳から入る情報、もう一歩を解決すべき問題が並行して走ったある感じです。
そうすると、ある時、この二つの独立したパイプがバチっと交わる瞬間があります。
つまり、解決したい問題解決で言語化できていなかった部分を、聞き流しの中から引っ張り出せるのです。
問題は言語化さえできれば解決できると言われています。つまり、二つのパイプがバチっと交われば、解決にぐっと近づきます。
思考法に正解はいらない
このように、問題解決のヒントは、全く関係ないところに転がっている可能性があります。
それをうまく結びつけることで、一気にゴールに近づくのです。
ここでは、問題解決に近づきさえすれば良いので、耳から入れた情報の解釈が正しいかどうかはどうでもよいのです。
つまり、思考の転換点や、点と点のつながりを,見つけるためのきっかけにさえなれば良い。
このように、目標は個人アナロジーを活用して、視野を広げていきましょう。
似たようなことを以前も記事にしているので、こちらもご参照下さい。