嫌なことは『考えるな』という教えは本当か?

嫌なことがあり、ストレスを感じた時。そんな時はどうしてもふとした瞬間に反芻してしまうものです。
そして、この反芻こそがネガティブを増大させ、更なるストレスとなって身を蝕んでいく。
ストレスの原因は考えすぎること。
だから考えるのはやめよう。
と言う教えが最近流行っているようですが、『それで考えないようにできるなら、最初から苦労しないわ!』と思いませんか?
今日は私なりの『嫌なことがあった時に底から浮上する考え』を解説します。
考えないようにしたって解決しない
まず、嫌なことがあって、それを考えないようにしたとします。
しかし、考えることをやめて、一旦脇に置いたからといって、それは解決するわけでも解消するわけでもありません。
風化するのを待つにはあまりにも長い年月がかかります。
自分の思考の範囲内にそれが鎮座する限り、ジワジワと自分にダメージを与え続けます。
考えないようになるためには?
悩みやストレスは、『解消するか解決するか』しかないも私は考えます。
これができて初めて、『考えない』に至れるのです。
解決策もなく、自分の中で消化したという実感もないままに『考えない』というのは、思考すること、解決策を模索することから逃げているとも言えるのではないでしょうか?
嫌なことでも納得いくまで考え通せ!ただし、、、
嫌なことでも、考え倒した上で、着地点を見出すことでしか、『考えないようになる』には至れません。
だから、思考から逃げずに受けめ、考えるのです。
ただし、今夜だけ。あるいは1日だけ。まぁ今週いっぱいは考えるか。
思考することは重要ですが、いつまでも悩んでいては身を削るだけです。
期間限定で思考をこらしても解決しなかったら?
解決策がない問題もある
これまでの話と矛盾するかもしれませんが、考えたところで、解決策がないものもあります。
これを理解しましょう。
そして、そういう場合には
考えたけど、解決策はなかった!
という結論をもって着地しましょう。これも一つの解決策です。
結論を出すこと
結論すなわち着地点を見出すことで、これ以上は考えない。に至ることができます。
区切りをつけて前に進む。
そのために考える。
期間をきめて考えて、答えが出なかったら、答えが出なかったと言うそれ自体が答え。
こうして前に進んでいきましょう。
この癖がつけば、嫌なことで悩んでも、区切りをつけて切り替えて、前に進めるようになります。
前に進めることがわかっているなら、もはや悩むこともなくなり、身を削ることなく、解決策だけにまっすぐ向かって行けるようになるのです。