今後につながる失敗とは、意図と再現性を紐つけること
若手のうちにはたくさん失敗して、そこから学んでいけ。と言われることは多いでしょう。
私はこれまでたくさんの失敗を重ねて、そこから学ぶことは多かったです。
しかし、いたずらに失敗を重ねても成長にはなりません。
今日は私の思う『良い失敗』を記事にしたいと思います。

まずは行動
失敗するにも、成功するにも 動かなければいけません。
動かなければ失敗することはありませんが、そこには『無』しかありません。『無』とは無価値とも言えます。
成功の反対は失敗ではなく、『無』であることだと言い換えられると私は思います。
良い失敗とは?
行動が結果につながるという前置きは当たり前として、本記事のキラーワードです。
それは『良い失敗とは、意図を持って取り組んだ結果である』と私は定義づけます。
起こした行動に、目的があり、目的を達成するために選択した手段があり、それを持ってどう振る舞ったか。
これがない限り次の学びにはつながり得ません。
意図がなければ良い成功ではない
意図がない行動でたまたま良い結果が出たとしても、それは良い成功とは言えません。
意図がないということ。それはつまりラッキーパンチだからです。ラッキーパンチは次に同じことをしても、成功の再現性がありません。
良い結果とは再現性を見出すこと
良い結果も悪い結果も、その再現性を見出さなくては次に繋がりません。
こうしたからうまくいった。ここが悪かったからうまくいかなかった。と内省することが最重要です。
繰り返しになりますが、意図を持った行動でなければ、内省もできません。
スーパープレイ
サッカー
たまたま転がって来たボールをとにかく思いっきり蹴ったら、ゴール右上の隅にとんでもないスピードで突き刺さった!
バスケ
残り時間2秒、自陣から相手のリングに向けて放り投げたら逆転ブザービート!
野球
夢中でバットを振ったらさよなら満塁ホームラン!
これらはスポーツでは稀にあることで、感動を呼びます。
しかしこれらには、やはり意図がなく、再現性がありません。仕事においては大振りマグレ一発は通用しません。
同じシチュエーションでも同じパフォーマンスが出せるようにならなくてはいけないのです。
特にプロスポーツは短期的な結果が重要視され、中長期的な成長のプライオリティは下がります。
一方ビジネスでは、中長期的に結果を出し続けることで生き抜かなければいけません。
加えて、ボールの位置、転がってくる回転、自分の位置、相手のポジショニング、キーパーの身長、異なる事象にも再現性を持たせるための応用力を養う必要があります。
良い失敗とは意図を持って取り組んだ結果
脱線しました。繰り返しになりますが、次につながる失敗とは、目的・意図を持って行動することで得られます。
いたずらに場数を踏むだけでは血肉にならず、経験値は増えません。
それが良い結果でも、悪い結果でもその結果に対する再現性を見出して初めて、今後の糧になるのです。
再現性を見出すためにはプロセスと、そのプロセスの目的をしっかり押さえておくことが必要。そうでないと内省できないからです。
上達しなかったシュート
私はサッカーでそこそこ結果を残して来ましたが、大事な局面でシュートを決めることが出来なかった。という経験が結構あります。
その都度、私はシュートを練習しましたが、そこには意図がありませんでした。
軸足の位置、インパクトの場所、力を入れる瞬間、フォーム、タイミング。
これらを一つ一つ見直し、シュート一本一本に次はここをこうしてみよう。という意図を持ったトライがなかったのです。
つまり、ただゴールに向かって何本も蹴っていただけだったのです。
今思えば当然ですが、これではシュートが上達するわけもありません。失敗から何も学ばず、次につながる糧にすることができていませんでした。
子供達に教えることで、シュートを言語化して初めて気づくことは多いです。
もっと早く気がついていれば、サッカーでももっと結果を残せていたかもしれません。
それは仕事でも同じだと私は